第30回林忠彦賞の受賞作品を発表 - 初沢亜利写真集 『東京 二〇二〇、二〇二一。』
令和4年3月8日。周南市文化振興財団は、日本三大写真賞のひとつである林忠彦賞の第30回目の受賞作品の発表を行いました。
受賞作品は、 初沢亜利写真集 『東京 二〇二〇、二〇二一。』
新型コロナウイルス感染症の影響などで変わった2020年、2021年の東京の記録。
書中掲載カット
受賞者:初沢亜利氏 コメント
この度、林忠彦賞を頂けたことは大変光栄です。コロナ禍に見舞われた東京を2年間写した作品が、のちの時代に何を語りかけるか。冷静に見返すためにはかなりの時間が必要です。
受賞したことで、長く作品名が残ることは意義深いと感じています。また6月に東京から遠く離れた山口県で展示することで、作品の見え方がどう変わるか、も楽しみにしています。
東京=大量に感染者を生み出した怖い街、というイメージは全国で定着したことでしょう。この中での人々の営みに写真を通じて触れることで、恐怖心を解きほぐしてもらえたら、と思います。
オリンピックも中途半端な形での開催となりました。マスメディアでは取り上げない周辺の状況も展示いたします。興味深くみて頂けることを期待しております。初夏にはコロナ禍が完全に収束していることを願って止みません。
受賞者 初沢亜利 (はつざわ・あり)プロフィール
1973年、フランス・パリ生まれ。上智大学文学部社会学科卒。
第13期写真ワークショップ・コルプス修了後、イイノ広尾スタジオを経て写真家としての活動を開始する。東川賞新人作家賞、日本写真協会新人賞、さがみはら写真新人奨励賞受賞。写真集に『Baghdad2003』(碧天舎)、『隣人。38度線の北』『隣人、それから。38度線の北』(共に徳間書店)、『True Feelings 爪痕の真情』(三栄書房)、『沖縄のことを教えてください』(赤々舎)、『東京、コロナ禍。』(柏書房)。
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第30回 林忠彦賞受賞記念写真展
[東京展] 富士フイルムフォトサロン
5月13日(金)~5月19日(木) 会期中無休 10:00~19:00(最終日16:00まで)
東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン フジフイルム スクエア TEL(03)6271-3351
[周南展] - 林忠彦の生誕地にある - 周南市美術博物館
6月10日(金)~6月19日(日) 月曜日休館 9:30~17:00
山口県周南市花畠町10-16 TEL(0834)22-8880
[東川展] 写真の町 東川町文化ギャラリー
2023年1月14日(土)~1月29日(日) 会期中無休 10:00~17:00
北海道上川郡東川町東町1-19-8 TEL(0166)82-4700
※今後の状況によっては変更等も考えられます。
最新の情報は林忠彦賞公式ホームページにてご確認ください。
林忠彦賞について
この賞は、戦後写真界に大きな足跡を残した周南市出身の写真家・林忠彦の多彩な業績を記念し、周南市と公益財団法人周南市文化振興財団が1991(平成3)年に創設。1996(平成8)年には第46回日本写真協会文化振興賞を受賞しました。