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【鈴木先生ののりもの豆知識】防長バスのカラーいろいろ

こんにちは!「notta!」です。

山口県の周南市地域公共交通会議(事務局:周南市公共交通対策課)では、市内を走るバスや電車などの公共交通の魅力をお伝えしたくて、情報誌「notta!」を発行しています。
※今回は第2号のコラムをご紹介します。

防長バスのカラーいろいろ


1982年のJR徳山駅前に防長バスの色のバスがそろい踏み

 周南市全域を走っている防長交通のバス。今の防長バスの標準的なカラーは、紙面にも出てくる白地にエメラルドグリーン濃淡のラインが斜めに入る斬新でスマートなデザインですが、このデザインは2001(平成13)年に初めて「バスに一歩踏み入れたらそこが床」という床が低く段差を上り下りしなくてよいノンステップバスが導入されてからのものです。それ以前のデザインは、使われているカラーは同じですが、バスの中央に太めのグリーン濃淡のラインが真横に入り、フロントは濃いグリーン1色で白い逆台形のワンポイントが入るものでした。
 すでに1960年代までのカラーを覚えている人は少なくなっていると思いますが、当時の防長バスはブルーとグレーに白いラインが入っていました。1960年代に経営が厳しくなり、1968(昭和43)年に大阪の近畿日本鉄道(近鉄)のグループとなって再建を果たしますが、これ以降近鉄の観光バスのカラーだったレッド系のデザインが長距離路線や観光バスに採用されます。そして市内やローカルを走る路線バスは以前の防長バスのブルーのイメージを踏襲し、レッド濃淡をブルー濃淡に変えたデザインが採用されました。
 レッド系とブルー系の2パターンの時代がしばらく続いた後、大型ワンマンバスで都市型の輸送を行っていた周南地区のバスのイメージアップを意図したのでしょう、1980年前後に同じデザインでグリーン濃淡のカラーが登場しました。これが現行のカラーにつながっていきます。なお、レッド系とブルー系のデザインは今、2015年に防長バス80周年記念で復刻されたバスが1台ずつあり、運が良ければ見ることができます。他に防府地区では1992年に合併した防石鉄道のクリームに青帯のバスも走っていました。ちなみに現在は青と黄色のバスをよく見かけると思いますが、これはグループの近鉄バスから移籍して来てほぼそのまま第二の人(バス?)生を山口県で送っているバスです。


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