脱炭素社会実現に向けた、出光興産株式会社 徳山事業所「徳山バイオマス発電所」建設プロジェクト
周南市×レノファ山口 ぶちカツ SHARE SMILES 「周南市の活力発信プロジェクト #1」 今回は、出光興産株式会社 徳山事業所 技術課の長谷 知哉さんにインタビューしました。
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Q1.なぜこの会社を選んだのか?
徒歩約1分で海に行ける徳島の田舎の町の出身なのですが、大きな火力発電所ができてから魚が釣れなくなったりきれいな海が変わっていったりする様子を見ていたことが地球環境への興味の根底にあるかと思います。大学院では環境化学工学を専攻し、エネルギー業界を通じて化学の力で地球環境問題の解決に貢献したいと考えていました。
そんな中、就活の際に同じ研究室出身の先輩社員がきっかけで社員の方々と話し合う機会があり、一人一人がエネルギッシュかつ楽しそうに働く姿に魅力を感じ、この会社を選びました。
Q2.どんな仕事をされていて、その仕事は何の為に、そしてどんな未来を描いているのか?
技術課という部署に所属し、主に既存装置の省エネ等の運転改善の企画・立案・検討や大規模建設プロジェクト推進を行っています。大規模建設プロジェクトについては、出光徳山バイオマス発電所建設プロジェクトの技術担当として業務を推進しております。当発電所は、旧製油所跡地に建設中であり、2022年6月に完工し、同年12月から営業運転を予定しております。
当発電所の建設により、化学事業の主力拠点である徳山事業所が再生可能エネルギーの供給拠点としても生まれ変わります。発電出力は5万kwであり約10万世帯分の電力を補い、年間23ー30万トンのCO2削減に貢献します。
営業運転開始後暫くは、燃料として輸入木質ペレットとパーム椰子殻を使用しますが、将来的には、周南市の木材にシフトしていくことでエネルギーの地産地消と林業復興に貢献していきたいと考えております。
燃料となる木材の燃焼段階でのCO2排出と、植物の成長過程における光合成によるCO2の吸収量が相殺されるとされ、「カーボン・ニュートラル」となります。
また、過去にはエチレン装置ナフサ分解炉導入プロジェクトの技術担当として設計〜建設〜試運転を推進しました。旧型のナフサ分解炉二基を停止し、高効率ナフサ分解炉一基を新設することで、省エネルギー効果が発揮でき、年間1.6万トンのCO2削減に貢献しました。
Q3.SDGsや環境への取り組みは?
出光徳山は1957年(昭和32)の操業時から、周囲にグリーンベルトを設け、緑豊かな「公園工場」としてスタートしました。全国の他の事業所にも公園工場がありますが、徳山工場が最も早く導入しています。
公害基本法が交付される10年前のことで、我が国の工場における緑化や美化に先んじて着手しました。
現在の出光徳山では、バイオマス発電所、高効率ナフサ分解炉導入を通じてCO2削減による脱炭素社会実現に力を入れて取り組んでおります。
また、将来的にはアンモニア輸送基地化、既設ナフサ分解炉等でのアンモニア混焼実証に向けて取り組んでまいります。
Q4.周南市の好きな景色は?
新幹線からも工場がよく見えますが、太華山からの工場夜景が最も好きな景色です。周南コンビナートを一望できる絶景スポットでありおすすめです。
このコンビナートから生まれるエネルギーをいち早く脱炭素化させることで、地球環境を守っていきたいと思います。
Q5.休日の過ごし方
3歳と1歳の子どもがいるので、休日は公園や徳山動物園に行ったりゆめタウンで買い物したり、サイクリング、テニスなどのスポーツを通じて充実した休日生活を送っております。子どもが小学生になったらレノファ観戦に行きます!サッカーボールはもう買ってあります。
田舎町で育ったので、自分の出身地に比べて周南市は少し都会で非常に住みやすい街です。(笑)。
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インタビュアー トクダトモヨ
フリーパーソナリティー。 ラジオパーソナリティー、サッカー中継リポーター、ナレーターなど声を生業にしています。 時々ライター業も。 生き甲斐は、音楽とサッカーと幕末の歴史と東京ディズニーリゾート。